【金沢みどころ9選】石川おとな旅。アートあふれる空間で、加賀百万石の歴史と伝統を感じながら

国内旅行

みなさんも一度は聞いたことがあるであろう加賀百万石。

豊かさを示す指標とも言える加賀百万石の加賀藩は、前田利家が築き上げ、現代でもその豪華絢爛な様子は至る所で確認できます。

代表的なのは、城下町のシンボル「金沢城公園」、気品のある「玉泉院丸庭園(ぎょくせんいんまるていえん)」、日本三名園「兼六園」。

今回の動画では、これらのスポットもおさえつつ、他にも、歴史的建造物が立ち並ぶ「ひがし茶屋街」や北陸屈指のグルメスポット「近江町市場」、現代アートが注目の「金沢21世紀美術館」、そして、2022年にオープンしたばかりの「石川県立図書館」をご紹介していくので、余すことなく確認していただいて、金沢観光の際の参考にしていただければと思います。

■動画で確認したい方はこちらから

金沢駅(鼓門・もてなしドーム)

「世界で最も美しい14駅」に日本で唯一選ばれたことで有名な金沢駅。

改札口を出て、まずお目にかかれるのが、巨大な「もてなしドーム」。

アルミとガラスで構成された圧巻の建築物は、雨や雪が多い金沢にあって、駅を降りた人に傘を差し出すおもてなしの心を表しているとのことです。

使用されているガラスは3019枚。正方形のガラスは1枚もなく、精巧なパズルを組み立てるようにドームが形成されているとのことで、その建築技術の高さに驚かされます。

さらに、金沢駅といえば、有名なのが、シンボルとも言える木製の「鼓門(つづみもん)」。

金沢の伝統芸能である能などで使われるつづみをモチーフとしていて、らせん状にねじれながら建つ柱の構造美は、近くで見ても離れて眺めても見事です。

鉄骨は使っておらず、集成材を使った木造建築で、高さは13.7m。

昼間だけでなく、日没から0時までのライトアップも注目で、19時00分ジャストなど、1時間ごとの正時には加賀五彩(えんじ、藍、草、黄土、古代紫)をイメージした色に彩られるようなので、ぜひキリのいい時間には、訪れるようにしてみてほしいです。

近江町市場

近江町市場は、時代の変遷と金沢の発展と共に栄えてきた歴史的にも貴重な市場で、「おみちょ」の愛称で親しまれているようです。

1690年ごろから城下町で火災がたびたび起きたことから、市内の市場を現在地に集めたのが始まりとされ、1904 年には県から公共の市場として認められました。

鮮魚や青果の卸売機能が中央卸売市場へ移転したことで、現在は小売機能を中心とした商店街となり、名実ともに「市民の台所」として金沢の食を支える場所となっているそうです。

兼六園

日本三名園の一つに数えられる、廻遊式(かいゆうしき)の庭園である兼六園。

廻遊式とは、寺院の建造物から見て楽しむ座観式(ざかんしき)の庭園ではなく、土地の広さを最大に活かし全体を遊覧できる庭園です。

庭のなかにある大きな池、山を見立てたアートのような築山(つきやま)、料亭や茶屋を点在させ、それらに立ち寄りながら楽しむことができる空間は、江戸時代のオープンカフェとも言えそうです。

まさに、豪華絢爛の象徴とも言える兼六園ですが、築かれたのは、1676年、加賀の5代藩主・前田綱紀(つなのり)の時代だとのことです。

加賀百万石で有名な、加賀藩初代藩主・前田利家が全盛だった江戸幕府開府前の1600年ごろからは少し経ってからできたとのことでした。

金沢市の中心部に位置することから、観光においての計画も立てやすく、四季折々の美しさを楽しめる庭園として、多くの県民や世界各国の観光客に親しまれているので、金沢観光では必見のスポットなのは言うまでもありません。

夜のライトアップもとても美しいのですが、動画作成時の現在12月26日時点では、落雷の影響で当面の夜間開園とライトアップが中止されてしまったようなので、計画時には、SNS等のご確認をオススメします。

金沢城公園・玉泉院丸庭園

さて、たった今ご紹介した兼六園に続いては、金沢城公園。

おそらく、今となっては兼六園の方が有名ですが、元々は金沢城の外底だったのが兼六園なので、主役はむしろ金沢城の方かもしれません。

1583年、加賀藩初代藩主・前田利家が入城したことで、本格的な城作りが始められた金沢城。

1602年には落雷、1631年、1759年、1808年、1881年には火災と災害に見舞われてしまうことで、城のほとんどが焼失してしまうなどの苦境を迎えていますが、度重なる復旧を通して、天守や本丸こそないものの、美しい造形美は今でも健在です。

そして、金沢城のすぐ近くにあるのが、玉泉院丸庭園(ぎょくせんいんまるていえん)。

加賀藩三代藩主「前田利常」が作庭し、その後も兼六園を築いた五代「綱紀」などによって手を加えられながら、丁寧に管理されています。

来客用としての庭園の側面が強かった兼六園に比べ、玉泉院丸庭園は藩主にとっての内庭として、癒しの空間にもなっていました。

特に金沢城から下る道では、庭全体を眺めることができ、その美しさを堪能できますので、ぜひ、写真に収めていただきたいです。

ひがし茶屋街

金沢らしいフォトジェニックな風景が撮影できる場所である「ひがし茶屋街」。

金沢文化を代表する茶屋街のひとつで、この日訪れたタイミングでも国内外から着物に身を包んだ観光客がたくさんいました。

フォトスポットとしてももちろん美しいですが、格式ある割烹や、お洒落な町家カフェ、伝統工芸品を扱うセレクトショップなどが立ち並び、金沢らしいグルメやショッピングが楽しめるのがおすすめポイント。

特に女性にとっては必見な観光スポットになっているかなと思います。

浅野川大橋

ひがし茶屋街の近くで、もう一つ見ておいてほしいスポットが、こちらの「浅野川大橋」。

1922年に架橋され2022年に100周年を迎えた浅野川大橋は、金沢らしさを象徴する地域のシンボルとして多くの人に親しまれています。

2000年には国の登録有形文化財にも指定されている建造物なので、ぜひこちらも合わせて確認してみてください。

金沢21世紀美術館

「新しい文化の創造」と「新たなまちの賑わいの創出」を目的に開設された金沢21世紀美術館。

2004年に誕生し、もうすぐ20周年を迎える美術館ですが、館内はもちろん、美術館自体の外観やその他さまざまなアートが至る所に存在しており、休館日だったとしても楽しめるのが魅力的。

実は、私が訪れたこの日も休館日だったのですが、今回映像でご紹介している通り、美術館の外にあるアートや、「ラビットチェア」など館内の一部のアートは鑑賞することができたので、ぜひ諦めずに訪れてみてほしいです。

立地的のも先ほどご紹介した兼六園から徒歩で向かえる距離にあるので、その辺りも時間を無駄にせず過ごせそうなポイントだと思っています。

ちなみに、パビリオン「まる」は開館10周年を記念して作られた作品だとのことで、20周年を迎える2024年にも何か新しい作品が誕生しそうでワクワクします。

ハイアット セントリック 金沢

「まち全体が美術館のような金沢を探索する旅の拠点に」をコンセプトに、2020年8月に誕生したフルサービスのライフスタイルホテル。

金沢駅から徒歩2分の抜群のロケーションで、旅の拠点としてとてもおすすめなホテルです。

入口、エントランス、ロビー、客室と、ホテルの至るところで金沢の伝統工芸品やアートを確認でき、その数なんと100点以上。

加賀友禅や漆、九谷焼をはじめとする伝統工芸品をスタイリッシュに、現代アート風にアレンジした作品は、美術作品としても十分楽しめます。

「ハイアット セントリック」と言うブランド自体が、「地元のカルチャーを感じられるホテル」をコンセプトにしているとのことで、そういった背景が地元×アートを実現しているように感じました。

ちなみに、日本では2022年12月現在、金沢の他には銀座にあるのみ。

と言うことで、貴重なブランドだとも感じています。

スイートルーム7室を含む253室の客室は、金沢の街との繋がりを満喫できるアートが溢れる空間。

部屋の中にも遊び心溢れるアートがたくさん存在し、枕元にあるインパクトの大きいアートは、金沢の路肩に和紙を敷き、道の割れやマンホールのかたちまでをも克明にかたどった作品だとのことです。

ぜひ宝探しのように、部屋中のアートを探してみてください。

■ホテルのネット予約はこちらから

【楽天トラベル予約】ハイアット セントリック 金沢

【じゃらん予約】ハイアット セントリック 金沢

【一休.com予約】ハイアット セントリック 金沢

【JTB予約】ハイアット セントリック 金沢

石川県立図書館

2022年7月に誕生し、地元民はもちろん、県外からの観光客からも注目を集めている石川県立図書館。

映像からも伝わるかと思いますが、図書館自体が一つのアートになっていて、写真撮影も他の利用客の迷惑にならない範囲で許可されていることもあり、観光スポットとして今後さらに人気になりそうです。

この日も、約1時間ほど滞在させていただいたんですが、地元民の方がとても羨ましくなるくらい魅力的な図書館になっていました。

アーティスティックな側面はもちろんなんですが、自習用のスペースが多数あり、充電も可能であること、蔵書の数が半端なくあることを踏まえると、学生や社会人などが時間を過ごしやすく、必然的に石川県民の教養が高まっていくのではないかなと思えるほどでした。

ちなみに、こちら石川県立図書館の愛称は「百万石ビブリオバウム」。

図書を意味する「ビブリオ」と、木を意味する「バウム」を組み合わせ、建物や蔵書の規模感を「百万石」を冠して表しているとのことです。

「本だけでなく人・モノ・情報との出会いを通じて県民の皆さんの成長を後押しし、図書館そのものも進化し続けるようにとの思いを込め名付けた。」とのことで、その思いは着実に紡がれているような印象でした。

コメント

タイトルとURLをコピーしました